映画チャッピーは怖い!ネタバレ感想


引用:https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=s7w96odci9I

舞台は「南アフリカ ヨハネスブルグ」

治安維持のため、ロボット警官が犯罪を抑止していた。警官ロボットは「ボーダーコム社」が大量生産し供給している。

映画チャッピーの監督は第9地区の「ニール・ブロムカンプ」

 

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映画チャッピー「キャスト(登場人物)」

 

 

映画チャッピーは本当は怖い!ネタバレ感想&あらすじ

チャッピーはテストマシーンで、警官ロボットにAI(人工知能)を搭載したもの。この名前は開発者を脅しロボットを強奪した、強盗グループのギャングのヨーランディが命名。

その結果、チャッピーはAIにより自分の意思で考えて行動するようになった


引用:https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=s7w96odci9I


しかしAIはまだ成長段階で、チャッピーは「赤ちゃん」のような反応をする

徐々に言葉を覚え急速に成長したチャッピーは行動範囲を広げる

しかし、ギャングに教育されたチャッピーは、ギャングの言われるがまま「強盗行為」を繰り返すようになる
※ 人間もロボットも周りの人間、環境、状況により人格形成の方向が決まることを暗示

人工知能は却下されていたが、チャッピーが強盗を働いている様子がテレビ中継される。

ムースが「チャッピー」を破壊するために起動する。

ニンジャとは別のギャングにディオンが腹部を打たれる。

ムースに、ヨーランディ(チャッピーのママ)がガトリングで射殺される。

チャッピーが仕掛けたナパームが遠隔起動で炸裂しムースを破壊する

チャッピーはメーカー(開発者のディオン)を載せて、ボーダーコム社に乗り込む。

ヴィンセントムーアを「ママをどうして殺した!?暴力は駄目だ!!」とボコボコにする。

チャッピーとメーカー(ディオン)が倉庫で警察に包囲される。チャッピーはディオンを助けようと意識を別のロボットに転送する。

※ チャッピーも本当はそのロボットに意識を転送して助かろうと思っていたのに自己犠牲でディオンを助ける


瀕死のディオンの意識はロボットに転送される。人間ディオンは死亡。

チャッピーのバッテリーも切れる寸前、39号ロボットにチャッピーの意識を転送する。

新しいボディに意識を転送成功

2人はロボットの姿で、ニンジャのいる倉庫に向かう。

ニンジャは死んだヨーランディの意識が「USBメモリー」に転送されているのを見つける

チャッピーは死体になったヨーランディに「ママ、新しい世界に行かなくてもいいよ」と話しかける

ネットワークをハッキングし、ヨーランディの意識をロボット工場の新品ロボットに転送する。

ロボットになったヨーランディが目を開く

3人は永遠の命を持ったロボットになった。

 

【END】

 

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怖い!映画チャッピーの感想

犯罪者のニンジャ、アメリカ、ヨーランディが実はいい人で、かなり貧富の差が激しい世界観が描かれている。生きるために犯罪を犯す彼らを警察が蹂躙する象徴として、怖い怖いムースというロボコップの悪役ロボットにそっくりのデザインで登場する。

ムースは遠隔操作で動くロボットでかなりローテクで攻撃力はあるが脆い。


引用:https://www.youtube.com/watch?time_continue=2&v=s7w96odci9I

チャッピーの開発者、ディオンはテストプログラミングでAIの開発に成功する。

その後、ギャングに無理やりロボットを組み立てさせられ人工知能ロボ「チャッピー」が起動する。チャッピーは急速に学習し成長するがギャングのニンジャたちがバカなので、チャッピーもバカに育っていく。

しかし、人工知能なのでネットにつながった瞬間、「意識の転送」まで一気に自己成長を遂げる。

 

死を恐れる人工知能チャッピー

チャッピーはバッテリーが切れて5日後に死亡(電源喪失)することを恐れ、新しいボディに自分の意識を転送するために強盗を働く。

AIが自意識に目覚め死を恐れ行動する姿は、人間そのものだ。

その後、ラストで開発者のディオンが死ぬ間際に意識転送でロボットに生まれ変わる。かなり不思議で怖いシーンだ。

「永遠の命を手に入れたディオンだが、果たしてこれで幸せなのだろうか?」と疑問を感じた。

チャッピー自身も、ロボ化したディオンの手によって別のロボットに意識を転送され蘇る。

死亡したヨーランディの意識もUSBメモリーで保存されており、チャッピーがロボットに転送し蘇える。

しかし、人間としてのディオンもヨーランディも死亡している。果たしてこれは本当に彼らなのか?

 

魂と人工知能

私は魂を信じない。人間の思考の全ては「脳」と「電気信号」だと考えている。

だが、チャッピーが「意識」と表現したデータ化された人間の人格がコピーで別のハード(体)に移動したことで、本当に人間だったディオンやヨーランディは生きていると言えるのか?

ハッピーエンドのようで、これ以上無い悲惨なバッドエンドなのではないか???

自意識が生命の本体だとすればこのように簡単にコピー複製できてしまうのは現実にも可能だろう。

脳構造をデータ化し再現し人工知能に転送れば、元の人間とまったく同じ思考をする人工知能がいくらでも複製できることになる。

そう考えると人間というのは「老化」しやがて「死」に至る肉体だからこそ人間なのではないか?

ロボットになった意識はデータでしかなく、やはりただの機械なのではないか?

永遠の命は単なる「人間の死」なのではないか?

つまり、ロボットになって蘇ったとされている、ディオンとヨーランディの人間2人は確実に死んだのではないか?

 

人間の脳と意識(魂)は切り離せないはず・・・

人間の意思は肉体(脳)と一体で決して切り離したり、それそのものをデジタルデータにはできないのではないか?

とてつもなく怖い疑問を持ってしまった。

一見バカバカしいような映画であり、表面上「薄っぺらい感じの作品」なのだが、実はかなり人間の根源に踏み込んでいる作品であることに途中から気づいてしまった。

そこからが見ていて非常に怖かった。

 

映画チャッピーの裏テーマ

良作映画には「裏に流れているテーマ」が必ず存在する。

それはタブーであったりするものが多く、多くの人は反感を抱く。

嫌悪感でそれそのものを表に出せば「映画にすらできないおぞましいテーマ」を抱えている作品も沢山存在する。

チャッピーの裏に流れているテーマは「魂」であり、魂の定義に怖い疑問を「意識の転送」シーンで投げかけている。

これは実はかなり「際どい映画作品」なのである。

これは確実に宗教的にアウトな部分も含まれている。

実は、軽んじてはいけないものをチャッピーは平然と犯しているのだ。

映画を鑑賞し「それに気づく観客は少ない」ように裏テーマとしてそれを扱い驚くほど堂々と主義主張を表現している。

 

実は、魂と肉体は「データ」と「ハード」でしかないという主張だ

ズバリ言う。

この映画監督が一番言いたいこと、表現したいことはこれだ。

 

そして、さらに実はもう1つ裏テーマのメッセージがある。

それは犯罪者は環境と状況が生み出すという「性善説」だ。

 

今回は前者の、「魂と肉体」=「人工知能とロボット」についての考察をもう少しだけ掘り下げる。

 

チャッピーが言う「意識」の正体

ここでチャッピーが言う「意識」とは「魂」。英語で言う「ソウル」だ。魂はデータにしてコピーできても「肉体から離れたらただのデータ」でしかないはずだ。

しかし人工知能は、脳と同様に活動する機械でありプログラムだ。

そうであるならば人間の魂(意識)とは一体なんなのだろうか?

 

チャッピーがかわいそうだと感じたあなた!!

チャッピーがいじめられているシーンを見て、純粋無垢な子供がいじめられているように見えた。

それをとても「かわいそうだ!!」と感じてしまった。

しかしただの機械の鉄の部品が叩かれて壊れ、たとえ火炎瓶で焼かれたとしても普段あなたは「かわいそう」とは思わないはずだ。

そんなのスクラップ工場では平凡な日常でしかない。

それはつまり、見ている観客がチャッピーに対し人間や動物のような生命を感じ「魂の存在」すら感じてしまったということになる。

これは、ズバリ今後現実世界に登場する「人工知能」に対しても同じ感覚をあなたが感じことになるということだ。

 

チャッピーはパソコンやスマホやショベルカーと同じ物質でしかない

しかしチャッピーは物質としては「人工知能のAIチップ」を搭載したただの『鉄の機械』でしかない。

普段、あなたはパソコンやスマホが壊されているのを見て「かわいそうだ」と感じますか?スマホの画面が割れて「痛々しい」と感じますか?

ショベルカーを人間が解体しているシーンを見て、ショベルカーが「かわいそうだ」と思いますか?

 

思わないですよね。

 

でもチャッピーが壊されているシーンを見て「かわいそうだ!」と感じてしまう!

 

考えれば考えるほどに人工知能と、人間の魂の定義そのものを疑わざるを得ない「怖い映画」です。

 

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